日本経済新聞記事
(平成20年2月28日)
千利休にちなみペット緑茶発売
つぼ市製茶本舗
日本茶製造・販売のつぼ市製茶本舗(大阪府高石市、谷本順一社長)は二十八日、同社初のペットボトル入り飲料「利休 一期一会(いちごいちえ)」=写真=を府内で発売した。
堺出身の茶人、千利休にちなんでネーミングした。
三百五十ミリリットル入りで一本二百円。
初年度の年間発売目標は三万六千本。
茶葉の配合を工夫し、加工技術を改良した結果、いれたての緑茶に近い味になったと判断して新規参入した。
茶葉は三重県産と鹿児島県産を配合。
粗い網の目でこし、抽出温度を下げ、抽出時間を長くした。
同社は江戸時代末期の一八五〇年に堺で創業した。
毎日新聞記事
(平成20年3月3日)
一番茶のみ使用
高級緑茶で堺の観光PR
製茶造販売の「つぼ市製茶本舗」(高石市)が、堺市の観光振興に一役買おうと、一番茶だけを使ったペットボトル入りの高級緑茶を発表した。
堺出身の茶人、千利休にちなみ「利休一期一会」と名付けた。
年間売り上げの2%を市に寄付する。
甘み成分などが豊富に含まれる国産の一番茶を使用。
低温で時間をかけて抽出しており、濃い味ながら渋みが少ないのが特徴。
350ミリリットル210円で、年間3マン6000本を出荷する予定。
利休の命日の2月28日に発売した。
現在は大阪や堺などの同社店舗だけ販売しているが、堺市内のコンビニエンスストアや空港売店などへの販路拡大を図っている。
同社は1850年、堺で創業し、太平洋戦争の戦災で高石に移った。
谷本順一社長(49)は「利休は知っていても、堺の人だったということはあまり知られていない。堺のPRのため、少しでも力になりたい。」と話している。
【花牟礼紀仁】